トウキョウミルキーウェイ実行委員Kです。
6月4日にトウキョウミルキーウェイ オープニングパーティーを無事に終えて、
ホッとしているのだが、会場を提供して頂いたexhibit Live & Moris Gallery
の森さんには、感謝の気持ちでいっぱいだ。
参加者は、予想を上回る45人で、とてもやりがいがあったのだが、
会場が画廊であったために、「展示作品に何かあったら」大変である。
参加者が多かったために、「危険も伴う」パーティーとなった。
1時間ぐらいして電灯を落として、キャンドルだけで作品をライトアップ。
ムーディーにはなったが、作品への危険は増大する。
ましてや、お客様にお酒も入ってくる。
盛り上がるほどにヒヤヒヤする。
「壁にもたれかかってる人を注意してきてくれ」
と森さんが僕にそっと話しかける。
壁にもたれるのは良いが、壁には作品がかかっている。
作品に触れて、作品の位置がずれているのだ。
もちろん、作品に何かあったら実行委員で弁償できるものではない。
実行委員でも、気にしているつもりではあったが、
当日は、「他にもやる事があり」
作品だけに気を回し続けることは困難な状況であった。
僕なんかは、酒を飲んでパーティーを楽しんでいただけであった。
森さんの所で、パーティーができたのはラッキーだった。
他の人の所であったら、怒られても仕方のないような事も多々あったと思う。
パーティー後に片付けを完了しない会場を後にするのは、心苦しかったが
「いいよ、あとは明日、ゴミだしておくから」
という森さんの言葉を聞いて、僕は遠慮なく帰宅した。
このトウキョウミルキーウェイで関わる前から森さんの事を僕は知っていた。
大塚にあったアウトラウンジというスペースで、トークショーの際に客席から
森さんが話されるのを、僕は聞いていたのである。
<2006年11月20日 「オルタナティブ・スペースとは何か?」>
ゲスト
■アートランド//佐久間 久美子
■appel//Bit Rabbit(泉沢儒花+tattaka)のtattaka
■300日画廊、時限美術計画、Gallery≠Gallery//画廊男
■ exhibit Live & Moris//森 邦彦
■らふと//来住 真太
(このトークショー2日後ビルは解体され、アウトラウンジは現在ない)
このトークショーの中で、森さんは次のように発言されていたのを
僕は今でも、はっきり覚えている。
自分のスペースだけで活動していても、拡がっていかない。
各地で似たような(画廊やオルタナティブスペースで)活動をしている人達と
手を組んだ方が良い。というような議論に進み、
おそらく、このアウトラウンジのオーナー田上さんもそのように考えているので、
このメンバーをゲストに招いたのかな、と僕は勝手に客席で考えていた。
森さんは、「自分の画廊だけ考えていてもダメで、他の画廊にも愛を
持たなければ、上手くネットワークが組めない」
そんな内容の話をされた。
銀座の画廊に活気を取り戻そうという試みを何度もされたそうである。
僕は、芸術家にも同じことが言えると、その時思った。
僕にとってそれは、自分の表現だけではなく、
他人の表現も美術作家として批評することである。
同じ事を考えている人がいる事に喜びを感じたが、
同時にその事をやること、やり続けることの難しさが心にしみた。
「芸術家にしても、オルタナティブスペース、画廊にしても、
自分だけの事で精一杯である」
しかし、今の状態を変えるには変化や工夫が必要だ。
地球環境を考えるにしても、このままではいけない。
トウキョウミルキーウェイのイベントは、画廊がネットワークを構築し、
消費電力についてもう少し考えるきっかけを与えるイベントだと僕は思う。
そこで、森さんと出会えたのは、単なる偶然ではない気がした。
<トウキョウミルキーウェイ 実行委員K>
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