クロスジャンルも、LOHASも、すでに体の中にある
─ 「越境」の時代をこえた３組の若手人気作家による本音トーク
■出演：サダヒロカズノリ、ミヤケマイ、ミレイヒロキ
ファシリテーション：深瀬鋭一郎
■日時：2008年6月19日（木）19:00～20:10
■会場：COEXIST
〒107-0052 東京都港区赤坂 3-8-8-2F
Tel&Fax 03-5572-6117
http://coexist-art.com/
■予約不要・先着順、入場無料
20世紀には、絵画、デザイン、音楽、演劇、フィルム、演芸など、芸術分野におけるコラボレーションが進み、その「越境」がテーマとなっていきました。しかし、21世紀初頭である現在、ことさらに「越境」や「クロスジャンル」といわずとも、すでにそれが所与のものとして、自然に身についている若手芸術家が活躍し始めています。
そこでは既に「越境」はありません。例えば、ドローイングでありデザインであり建築物の一部でもある、絵画でありデザインであり構築物でもある、そういった作品が生まれてきています。建築、ドローイング、デザイン、彫刻などを同時に制作し、同一の作品が複数の既存のジャンルで評価されるZaha Hadidのような存在は、その嚆矢であったと評価することができるでしょう。
今回集まる３組の作家、サダヒロカズノリ、ミレイヒロキ、ミヤケマイは、いずれも、単純にペインターと呼ぶわけにも、デザイナーと呼ぶわけにもいきません。絵画自体が、アーティスト・デザインとして、そのまま商品に活用できるのです。しかもその中に、意識／無意識にかかわらず、LOHASなモチーフが組み込まれていることが目に付きます。
こうした軽やかな存在は、これからの芸術のひとつのあり方を指し示すものであるような気がしてなりません。「TOKYO MiLKY WAY」がめざしている、現代社会における芸術とスローライフ、エコロジーの気兼ねのない共存・融合は、このように、素で「越境」を軽々とこえる、新しい世代によってもたらされるのではないでしょうか。
TOKYO MiLKY WAY 2008 総合ディレクター 深瀬 鋭一郎
■サダヒロカズノリ
イラストレーター、グラフィックデザイナー、アーティスト。1969年、山口県生まれ。1991年より、雑誌、書籍、広告、ディスプレイ、企業ロゴデザインなどの仕事を手掛ける。主な仕事に「完全自殺マニュアル」（鶴見済）太田出版 装画、無印良品（良品計画）ポスター イラストレーションなど。1992年、JACA日本イラストレーション展 大賞、1993年アジアンアートビエンナーレバングラデシュグランプリなど受賞歴多数。2007年、中国にてECO X DESIGN展に参加。2007年度グッドデザイン賞を受賞したユナイテッド・シネマ前橋のサイン計画及び壁面絵画を担当。武蔵野美術大学通新教育学部にて「絵本」「イラストレーション」「造形基礎」を教えるかたわら、知的障害者とのワークショップ、サマーソニックやストリングラフィでのライブペインティングなど、幅広い表現活動を行う。
オフィシャル・サイト http://sadahirokazunori.com
■ミヤケマイ
2001年から作家活動を開始。日本人本来が持つ感覚に根ざしながら、過去の洒落・エスプリを現代に翻訳し直した作品を制作している。2005年以降、水戸芸術館、世田谷美術館などでの個展・企画展の他、アートフェアーでの作品展示等、活動の幅を広げ、2007年、メゾンエルメスのウィンドーディスプレイ「雨奇晴好」を担当。現在、高島屋新宿店、日本橋店、京都店、横浜店を巡回する「ミヤケマイ展―ココでないドコか―」を開催中。書籍装画や企業とのコラボレーションも数多く手がける。
オフィシャル・サイト http://www.maimiyake.com
■MireyHIROKI
ミレイヒロキは２人の人間でありながら１人の芸術家。クレヨンを画材とし独自のタッチにより高い評価を得る。作品はフランスＴＯＮＮＥＩＮＳの美術館、スペイン王室に永久保存。また近年ではＬＯＶＥ＆ＰＥＡＣＥプロジェクトを立ち上げ「環境・心」などをテーマに作品を制作。２００７年は表参道ヒルズや渋谷交差点をキャンバスに大規模な作品「１００ＵＭＢＲＥＬＬＡＳ」を発表。「２００７年報道写真展」では9/2産経新聞一面に掲載された「１００ＵＭＢＲＥＬＬＡＳ」が記憶に残したい記事として選ばれ、日本橋三越、横浜写真博物館などで展示される。最も新しい作品発表は2008年6月8日の京都鴨川での「１００ＵＭＢＲＥＬＬＡＳ」。
オフィシャル・サイト www.mireyhiroki.com
■深瀬 鋭一郎（フカセ エイイチロウ）
1963年生まれ。東京大学法学部卒。1991年から現代美術コレクター。1998年より深瀬記念視覚芸術保存基金を設置して代表に就任、キュレーション活動を本格化。パブロ・ルイズ・ピカソ財団在日ジェネラル・コーディネーター、国際交流基金フェローシップ指導教官、新宿ダンボール絵画研究会事務局長、エコ・アート大賞審査委員会幹事を経て、アースデイ東京、100万人のキャンドルナイト、Human Be-inなどの芸術 ディレクター 等を歴任。現在トウキョウミルキーウェイ総合ディレクター。2008年第17回モンブラン国際文化賞受賞など受賞・ノミネート多数。
オフィシャル・サイト http://fmvapp.org
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